じゃがいもがないときは、料理の中でじゃがいもが担っている役割に合わせて代用品を選ぶと使いやすくなります。
煮物なら大根やかぼちゃ、カレーならさつまいもやかぼちゃ、ホクホクした食感を補いたいならさつまいもや里芋などが候補です。
一方で、じゃがいもは料理によって「煮汁を含む具材」「とろみをつける材料」「ホクホクした食感を出す材料」と役割が変わります。
すべての料理を同じ食材で代用するより、作る料理に合わせて選ぶほうが仕上がりを整えやすくなります。
この記事では、じゃがいもの代用品を煮物・カレー・ポテト料理など用途別に紹介し、煮崩れしにくさやとろみ、食感の違いも解説します。
じゃがいもの代用は料理で選ぶのがポイント
じゃがいもの代用品を選ぶときは、まず何を再現したいのかを考えます。
- 煮物の具材として使いたい:大根、里芋、かぼちゃ
- カレーにボリュームを出したい:さつまいも、かぼちゃ、大根
- ホクホクした食感が欲しい:さつまいも、かぼちゃ
- ねっとりした食感でもよい:里芋
- とろみを補いたい:かぼちゃ、さつまいも
じゃがいもとまったく同じ味や食感にはなりませんが、料理の役割を置き換えると考えると代用品を選びやすくなります。
煮物でじゃがいもの代わりに使える食材
肉じゃがなどの煮物では、じゃがいもは煮汁を含みながらボリュームを出す役割があります。
代用するなら、大根・里芋・かぼちゃが使いやすいでしょう。
大根|煮崩れしにくく味を含みやすい
大根は、じゃがいもの代わりに煮物へ入れやすい食材です。
じゃがいものようなホクホク感はありませんが、煮込むと味がしみ込み、具材としての食べ応えを出せます。
比較的形を保ちやすいため、じゃがいもの煮崩れが気になる料理にも向いています。
肉じゃが風の煮物に使う場合は、じゃがいもと同じ程度の大きさに切るより、少し薄めの乱切りやいちょう切りにすると火が通りやすくなります。
里芋|煮物になじみやすく、ねっとりした食感
里芋は、和風の煮物でじゃがいもの代わりに使いやすい食材です。
じゃがいものホクホク感とは違い、やわらかくねっとりした食感に仕上がります。
煮汁にもなじみやすいため、肉と野菜を甘辛く煮る料理にも合わせやすいでしょう。
長く煮ると表面が崩れて煮汁にとろみがつくことがあるため、形を残したい場合は煮込みすぎないようにします。
かぼちゃ|甘みとホクホク感を補える
じゃがいものホクホクした食感を重視するなら、かぼちゃも候補になります。
じゃがいもより甘みが強いため、同じ味付けでも料理全体が甘めに感じられることがあります。
煮崩れしやすいので、ほかの具材より少し遅めに加えたり、大きめに切ったりすると形を残しやすくなります。
カレーでじゃがいもの代わりに使える食材
カレーのじゃがいもは、具材としてのボリュームに加えて、煮込んだときに少し崩れることでとろみを補う役割もあります。
代用するなら、さつまいも・かぼちゃ・大根などが使えます。
さつまいも|ホクホク感を出しやすい
さつまいもは、じゃがいもに近いホクホク感を出したいときに使いやすい代用品です。
ただし、じゃがいもより甘みがはっきりしているため、カレーの仕上がりもやや甘めになります。
甘口やまろやかなカレーには合わせやすく、辛めのカレーでは甘みとの対比を楽しめます。
煮込みすぎると崩れやすいため、大きめに切って加えると形を残しやすくなります。
かぼちゃ|とろみと甘みを加えやすい
かぼちゃは、カレーに自然な甘みと濃度を加えたいときに向いています。
一部が煮崩れるとルーになじみ、じゃがいもを煮込んだときとは違った、なめらかなとろみが出ます。
形を残したい場合は煮込みの後半に加え、全体に溶け込ませたい場合は少し早めに入れるなど、仕上がりに合わせて調整できます。
大根|甘さを増やしたくないときに使いやすい
さつまいもやかぼちゃの甘みが料理に合わない場合は、大根を使う方法があります。
ホクホク感やとろみは出にくいものの、カレーの味がしみ込みやすく、具材のボリュームを補えます。
水分が多いため、じゃがいもを使った場合よりさらっとした仕上がりになることがあります。
シチューでじゃがいもの代わりに使える食材
シチューでは、じゃがいものやわらかな食感とボリュームを補える食材が向いています。
使いやすいのは、さつまいも・かぼちゃ・里芋です。
- ホクホク感を出したい:さつまいも
- やさしい甘みを加えたい:かぼちゃ
- なめらかでねっとりした食感にしたい:里芋
さつまいもやかぼちゃは甘みがあるため、クリーム系のシチューに使うと全体がやや甘めになります。
里芋は甘みが比較的控えめで、洋風のシチューでも使えます。じゃがいもとは異なる食感ですが、やわらかな具材としてなじみやすいでしょう。
ポテトサラダでじゃがいもの代用はできる?
ポテトサラダのように、じゃがいもそのものの食感が中心になる料理では、代用品を使うと仕上がりの違いが大きくなります。
それでも似た使い方をするなら、さつまいも・かぼちゃ・里芋が候補です。
さつまいもで代用する
さつまいもをやわらかく加熱してつぶせば、ポテトサラダのようにマヨネーズや具材と和えられます。
じゃがいもより甘みが強いため、ハム、きゅうり、玉ねぎなど塩気やさっぱりした具材を合わせると味のバランスを取りやすくなります。
かぼちゃで代用する
かぼちゃをつぶして使うと、なめらかで甘みのあるサラダになります。
じゃがいもより水分量や食感にばらつきがあるため、やわらかすぎる場合はマヨネーズを最初から多く入れず、少量ずつ混ぜると調整しやすいです。
里芋で代用する
里芋をつぶすと、ねっとりした質感のサラダになります。
ホクホクしたポテトサラダとは違う仕上がりですが、マヨネーズや塩、こしょうなどの味付けには合わせやすい食材です。
マッシュポテトでじゃがいもの代わりに使うなら
マッシュポテトの代用では、つぶしたときの食感が重要です。
使いやすいのは、さつまいも・かぼちゃ・里芋です。
さつまいもはホクホクとした質感になりやすいものの、甘みがあります。かぼちゃはさらに甘みが強く、やわらかなペースト状にしやすいのが特徴です。
里芋は粘りが出やすく、マッシュポテトよりもねっとりした仕上がりになります。
肉料理などの付け合わせに使う場合は、料理全体との味の相性を見ながら選ぶとよいでしょう。
コロッケでじゃがいもの代わりに使うなら
コロッケでは、じゃがいもは具材をまとめて形を作る役割があります。
代用しやすいのは、さつまいも・かぼちゃ・里芋です。
- さつまいも:ホクホクしやすいが甘みが強い
- かぼちゃ:やわらかくまとまりやすいが、水分が多い場合がある
- 里芋:粘りがあるため形をまとめやすい
かぼちゃを使う場合は、水分が多いと衣をつけにくくなることがあります。
加熱後に水分を飛ばしてからつぶすと扱いやすくなります。
里芋は粘りがあるので成形しやすい一方、じゃがいものコロッケよりもなめらかな食感になります。
じゃがいもの「とろみ」を代用したい場合
料理によっては、じゃがいもが煮崩れることで自然なとろみがついています。
その役割を補いたいなら、かぼちゃやさつまいもなど、加熱するとやわらかくなりやすい食材が向いています。
少量を意図的につぶして煮汁やルーになじませると、とろみを加えやすくなります。
一方、大根は煮てもじゃがいものようなとろみは出にくいため、具材のボリュームを補う目的には向いていますが、とろみの代用にはあまり向きません。
煮崩れしにくさで選ぶならどれ?
じゃがいもの代用品は、食材によって煮崩れしやすさが異なります。
長時間煮込む料理で形を残したい場合は、比較的形を保ちやすい大根が使いやすいでしょう。
里芋も形は残しやすいですが、煮込み方によっては表面が崩れてとろみが出ます。
一方、かぼちゃやさつまいもはやわらかくなると崩れやすいため、煮込みの後半に加える、少し大きめに切るなどの工夫が向いています。
ホクホク感を重視するならさつまいもやかぼちゃ
じゃがいもらしいホクホクした食感をできるだけ補いたい場合は、さつまいもやかぼちゃが候補になります。
特にさつまいもは、加熱するとホクホクした食感になりやすく、カレーやシチュー、コロッケなど幅広い料理に使えます。
ただし、どちらもじゃがいもより甘みが強いため、料理の味付けによっては仕上がりの印象が大きく変わります。
甘みを増やしたくない料理では、大根や里芋など別の食材を選ぶと使いやすいでしょう。
じゃがいもの代用品は同じ量で置き換えていい?
じゃがいもの代用品は、必ずしも同じ個数や同じ重量で置き換える必要はありません。
例えば、かぼちゃやさつまいもは甘みが強いため、最初からじゃがいもと同量を入れるより、少なめから加えて全体のバランスを見る方法があります。
大根は水分が多く、里芋はねっとりした食感があるなど、それぞれ特徴が異なります。
煮物やカレーでは、まず元のじゃがいもと同じくらいの「具材としてのボリューム」を目安にし、味や食感を見ながら量を調整すると使いやすいでしょう。
まとめ
じゃがいもがないときは、作る料理とじゃがいもの役割に合わせて代用品を選ぶのがポイントです。
煮物では大根・里芋・かぼちゃ、カレーではさつまいも・かぼちゃ・大根、ポテトサラダやコロッケなどではさつまいも・かぼちゃ・里芋が候補になります。
煮崩れしにくさを重視するなら大根、ホクホク感ならさつまいもやかぼちゃ、とろみを補いたいならかぼちゃやさつまいもが使いやすいでしょう。
じゃがいもそのものを再現しようとするより、「具材のボリューム」「ホクホク感」「とろみ」など、料理の中で必要な役割を別の食材で補うと代用しやすくなります。

