厚揚げと油揚げは、どちらも豆腐を油で揚げて作る身近な大豆製品ですが、形や厚さ、食感、料理での使い方には違いがあります。
豆腐らしい厚みと食べごたえを生かしたいなら厚揚げ、薄くて味を含ませやすい具材を使いたいなら油揚げ、と考えると選びやすくなります。
この記事では、厚揚げと油揚げの違いを、作り方や形、味・食感、向いている料理から比較します。
料理ごとの選び方や、片方をもう片方に置き換えた場合の仕上がりの違いも紹介します。
厚揚げと油揚げの違いを比較すると?
| 比較するポイント | 厚揚げ | 油揚げ |
|---|---|---|
| 作り方 | 厚めに切った豆腐を油で揚げる | 薄く切った豆腐を油で揚げる |
| 形・厚さ | 厚みがあり、四角い形が一般的 | 薄く、袋状になった形が一般的 |
| 食感 | 表面は香ばしく、中は豆腐のような食感 | 表面は香ばしく、薄い皮のような食感 |
| 味・風味 | 豆腐の風味を感じやすい | 油の香ばしさと豆腐の風味を合わせやすい |
| 料理での役割 | 主な具材として存在感を出しやすい | 具材に加えて、味や食感のアクセントにしやすい |
| 向いている料理 | 煮物、焼き物、炒め物、田楽など | 味噌汁、煮物、炒め物、和え物、いなり寿司など |
大きな違いは厚さと内部の食感です。
厚揚げは豆腐の厚みを残しているため、ひと口で存在感を出しやすく、油揚げは薄い形を生かして料理になじませやすいのが特徴です。
厚揚げはどんな作り方で、どんな食感?
厚揚げは厚みのある豆腐を揚げて作る
厚揚げは、豆腐を厚めに切って油で揚げたものです。
表面が揚がって香ばしくなり、内部には豆腐らしいやわらかさが残ります。
商品によって厚さや形には違いがありますが、薄い油揚げよりも豆腐そのものの存在感を感じやすいのが特徴です。
厚揚げは食べごたえのある具材として使いやすい
厚揚げは厚みがあるため、煮物や炒め物などで大きめに切って使っても存在感を出しやすい食材です。
表面の香ばしさと内部の豆腐らしい食感を一緒に楽しめるため、肉や魚の代わりにすることだけを目的とせず、厚揚げそのものを具材として料理に取り入れやすいでしょう。
油揚げはどんな作り方で、どんな食感?
油揚げは薄くした豆腐を揚げて作る
油揚げは、薄く切った豆腐を油で揚げて作る大豆製品です。
揚げることで外側に香ばしい風味が生まれ、薄い袋状の形になるものが一般的です。
商品によって厚さや形には違いがありますが、厚揚げよりも薄く、細く切ったり開いたりして使いやすいのが特徴です。
油揚げは細かく切って料理になじませやすい
油揚げは薄いため、短冊切りや細切りなどにして、料理の具材として加えやすくなっています。
汁物や煮物に入れると調味料やだしと合わせやすく、炒め物や和え物では食感と香ばしさを加える具材として使えます。
厚揚げと油揚げはどんな料理に向いている?
厚揚げは煮物・焼き物・炒め物に向いている
厚揚げは、厚みと豆腐らしい食感を生かせる料理に向いています。
煮物なら大きめに切って存在感を出しやすく、焼き物なら表面を香ばしく仕上げながら内部の食感を楽しめます。
野菜と一緒に炒めたり、田楽のように味噌を使った料理にしたりするのも使いやすい方法です。
油揚げは味噌汁・煮物・和え物・いなり寿司に向いている
油揚げは、細く切って汁物や煮物に加えたり、和え物の具材にしたりする使い方に向いています。
袋状の形を利用して、いなり寿司のように中へご飯などを詰める料理にも使われます。
料理の中で大きな具材として見せるより、細かく切ってほかの具材となじませる使い方もしやすい食材です。
料理ごとに厚揚げと油揚げを選ぶなら?
| 料理 | 選びやすい食材 | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| 煮物 | どちらも使いやすい | 存在感を出すなら厚揚げ、細かく具材になじませるなら油揚げ |
| 焼き物 | 厚揚げ | 厚みと表面の香ばしさを生かしたいとき |
| 炒め物 | どちらも使いやすい | 大きめの具材なら厚揚げ、細切りなら油揚げ |
| 味噌汁 | 油揚げ | 細切りにして汁になじませたいとき |
| 和え物 | 油揚げ | 細く切って香ばしさや食感を加えたいとき |
| 田楽 | 厚揚げ | 厚みのある豆腐の食感を生かしたいとき |
| いなり寿司 | 油揚げ | 袋状の形を利用して具材を包みたいとき |
同じ煮物や炒め物でも、仕上げたい具材の大きさや食感によって選択が変わります。
厚みを生かしたいなら厚揚げ、細く切って料理になじませたいなら油揚げが選びやすいでしょう。
厚揚げを油揚げに置き換えると仕上がりはどう変わる?
厚揚げと油揚げはどちらも豆腐を原料としますが、厚さが大きく異なるため、置き換えると料理の食感や見た目が変わります。
厚揚げの代わりに油揚げを使うと、豆腐らしい厚みのある食感は弱くなり、薄い皮のような食感が中心になります。
その一方で、細切りにして料理全体になじませやすくなります。
油揚げの代わりに厚揚げを使うと、料理の中で豆腐の存在感が大きくなります。
味噌汁などに入れる場合は、油揚げのように細かくなじませるよりも、厚揚げを食べる具材として楽しむ仕上がりになります。
置き換えるときは、単純に同じ量にするよりも、料理の中で「厚みのある具材にしたいか」「薄い具材としてなじませたいか」を基準に考えると選びやすくなります。
厚揚げと油揚げはどちらを選べばいい?
厚揚げと油揚げは、料理で生かしたい特徴から選ぶとわかりやすくなります。
- 厚みのある豆腐らしい食感を楽しみたいなら厚揚げ
- 焼き物や田楽などで具材の存在感を出したいなら厚揚げ
- 細切りにして汁物や和え物になじませたいなら油揚げ
- 袋状の形を生かした料理なら油揚げ
- 炒め物では、大きめの具材なら厚揚げ、細切りなら油揚げ
どちらが優れているというより、料理の中でどのような食感や形にしたいかで選ぶのがポイントです。
厚揚げと油揚げの違いを簡単にまとめると?
厚揚げと油揚げは、どちらも豆腐を油で揚げた大豆製品ですが、厚さと食感によって使い方が変わります。
- 厚揚げは厚みのある豆腐を揚げたもので、内部に豆腐らしい食感が残りやすい
- 油揚げは薄くした豆腐を揚げたもので、薄い袋状の形を生かしやすい
- 厚揚げは煮物・焼き物・炒め物などで具材の存在感を出しやすい
- 油揚げは味噌汁・煮物・和え物などに細く切って加えやすい
- 厚みや食べごたえを重視するなら厚揚げ、料理になじませたいなら油揚げが選びやすい
大豆製品の違いをさらに比較したい場合は、無調整豆乳と調製豆乳の違いも参考になります。
きのこの違いも知りたい場合は、しめじとぶなしめじの違いやえのきとしめじの違いもあわせて読むと、それぞれの特徴を比較しやすくなります。
さらに、きのこの食感や香りの違いを知りたい場合は、舞茸としめじの違いやエリンギとしいたけの違いも料理での使い分けを考える参考になります。

