春巻きを揚げている途中で皮が破れたり、巻き終わりから具材が飛び出したりすると、見た目も食感もいまひとつになってしまいます。
春巻きが破れる原因は、具材に水分が多く残っていることや、皮の巻き方、巻き終わりののり付け、油の温度などさまざまです。
皮を強く巻けばよいわけではなく、具材の状態を整え、空気やすき間が入りにくいように包むことが大切です。
この記事では、春巻きが破れる主な原因と、皮を破れにくく巻く方法、揚げるときに気をつけたいポイントを紹介します。
春巻きが破れる主な原因は?
春巻きが破れるときは、皮だけでなく、中の具材や巻き終わりにも原因がある場合があります。
どこから破れるのかを確認すると、改善するポイントを見つけやすくなります。
具材の水分が多く、皮がふやけている
春巻きの具材に水分が多く残っていると、皮が内側から湿って破れやすくなります。
野菜から出た水分や、あんに含まれる水分が多い場合は、包んだあとに皮が柔らかくなり、揚げている途中で裂けることがあります。
特に、炒めた具材を十分に水分を飛ばさずに包むと、皮の内側に水分がこもりやすくなります。
具材が熱いままの場合も、蒸気によって皮が湿りやすくなるため注意が必要です。
具材を炒めたあとは、余分な水分を飛ばし、広げて冷ましてから包みましょう。
あんにとろみをつける場合も、ゆるすぎない状態に整えると、包みやすくなります。
具材を詰めすぎている
皮に対して具材の量が多すぎると、巻いたときに皮が引っ張られ、継ぎ目や角に負担がかかります。
揚げている途中に具材が膨らんだり、内側から押されたりすると、弱い部分から破れることがあります。
具材は皮の中央より少し手前に、細長くまとめて置きます。
両端を折り込める余裕を残し、皮が無理なく閉じられる量に調整しましょう。
巻き方がゆるく、空気が入り込んでいる
巻き方がゆるいと、皮と具材の間に大きな空間ができ、揚げるときに形が崩れやすくなります。
一方で、きつく引っ張りすぎると皮が伸びたり、薄い部分に負担がかかったりします。
具材を包み込むように巻き、皮と具材の間に大きな空間が残らないように整えるのがポイントです。
皮を引っ張って締めつけるのではなく、形を整えながら巻きましょう。
巻き終わりののり付けが不十分
巻き終わりがしっかり閉じていないと、揚げている途中で継ぎ目が開き、そこから具材が出てしまうことがあります。
端に塗る小麦粉のりが少なすぎたり、皮の端まで塗れていなかったりすると、接着が弱くなりがちです。
小麦粉を少量の水で溶いたのりを使い、巻き終わりの端に薄く均一に塗りましょう。
塗った部分を軽く押さえて密着させ、継ぎ目が開いていないことを確認してから揚げます。
油の温度が合っていない
油の温度が低すぎると、皮がパリッと仕上がるまでに時間がかかり、具材の水分で皮が柔らかくなりやすいことがあります。
反対に、温度が高すぎると皮の一部だけが急に色づき、焦げたり、表面が傷んだりすることがあります。
一般的な春巻きは、170〜180℃程度の油で揚げる方法が目安です。
ただし、皮の厚さや具材の状態、春巻きの大きさによって適した温度や時間は変わります。
レシピに指定がある場合は、その温度を優先してください。
春巻きを破れにくく巻くには?
春巻きは、具材の水分を整えてから、皮に余裕を持たせながら包むと破れにくくなります。
巻くときは、次の手順を意識しましょう。
- 炒めた具材の水分を飛ばし、しっかり冷ます。
- 春巻きの皮を広げ、角が手前にくるように置く。
- 具材を中央より少し手前に、細長くまとめて置く。
- 手前の皮を具材にかぶせ、両端を内側に折り込む。
- 具材を包み込むように巻き、巻き終わりに小麦粉のりを塗る。
- 継ぎ目を軽く押さえ、皮が開かないことを確認する。
巻き終わりを閉じるときは、のりを大量につける必要はありません。
水分が多すぎると皮が扱いにくくなるため、小麦粉と水を混ぜたものを、接着に必要な範囲へ薄く塗ります。
また、春巻きの皮は乾燥すると割れやすくなります。
使っていない皮は袋や包装で覆い、作業中に乾燥しないようにすると、巻くときの破れを防ぎやすくなります。
春巻きを揚げるときに破れを防ぐコツは?
巻き方を整えても、揚げるときの扱いによって皮が破れることがあります。
油に入れる前から、揚げ上がるまでの手順も確認しましょう。
巻き終わりを下にして油に入れる
春巻きを油に入れるときは、巻き終わりを下にすると、継ぎ目が油の中で固定されやすくなります。
入れた直後は皮が柔らかいため、すぐに何度も動かすと継ぎ目が開いたり、皮が傷ついたりすることがあります。
春巻きを静かに油へ入れ、表面が固まり始めるまでは必要以上に触らないようにしましょう。
鍋に押しつけたり、箸で強くつかんだりするのも避けます。
一度にたくさん入れすぎない
一度に多くの春巻きを入れると、油の温度が下がりやすくなります。
温度が下がると皮がカラッと仕上がるまでに時間がかかり、食感が重くなることがあります。
鍋の大きさに合わせて、春巻き同士がぶつからずに動かせる程度の量を揚げましょう。
複数回に分けて揚げると、油の温度を保ちやすくなります。
皮の色づきを見ながら揚げる
春巻きは、表面がきつね色になり、皮がパリッとした状態を目安に仕上げます。
火力を強くしすぎると、外側だけが急に濃く色づくことがあるため、油の温度を保ちながら揚げましょう。
中の具材に火が通っているかどうかは、具材を作る段階でも確認が必要です。
加熱済みの具材を使う場合でも、レシピに合わせて揚げ時間を調整してください。
春巻きが破れたときはどうすればいい?
揚げている途中で皮が破れた場合、無理に閉じ直そうとすると、さらに皮が裂けることがあります。まずは春巻きを強く動かさず、状態を確認しましょう。
小さな裂け目で具材が大きく出ていない場合は、形が崩れないようにそっと揚げ続け、皮全体の色づきを見ながら仕上げます。
具材が大きく流れ出ている場合は、箸で押し込んだり、破れた部分をつまんだりせず、網じゃくしなどで静かに取り出します。
破れた春巻きは見た目が整わなくても、食感を楽しめる場合があります。
次に作るときは、破れた場所を振り返り、具材の水分、詰める量、巻き終わり、油の温度のどこに改善点があるか確認しましょう。
春巻きが破れるときによくある疑問
具材を冷ましてから巻いたほうがいい?
はい。炒めた具材は、十分に冷ましてから包むのがおすすめです。
熱いまま包むと蒸気がこもり、皮が湿りやすくなります。
具材を広げて冷ますと、余分な水分も飛ばしやすくなります。
春巻きの皮が巻くときに破れるのはなぜ?
皮が乾燥している、具材を入れすぎている、巻くときに強く引っ張っているといった原因が考えられます。
皮は使う直前に取り出し、具材を詰めすぎず、引っ張りすぎないように包みましょう。
春巻きの巻き終わりが開いてしまうのはなぜ?
小麦粉のりが端まで塗れていない、のりの量が少ない、巻き終わりを十分に押さえていないといった理由が考えられます。
小麦粉のりを薄く均一に塗り、継ぎ目を軽く押さえて密着させてください。
春巻きをきれいに仕上げるには、具材・巻き方・油温を見直そう
春巻きが破れる原因は、具材の水分が多いことや詰めすぎ、巻き方、のり付け、油の温度などにあります。
皮だけを強く巻くのではなく、具材の状態を整えてから、無理のない力加減で包むことが大切です。
- 具材の余分な水分を飛ばし、冷ましてから包む。
- 具材を詰めすぎず、皮に余裕を残して巻く。
- 巻き終わりに小麦粉のりを薄く塗り、継ぎ目を閉じる。
- 170〜180℃程度を目安に、油の温度を保って揚げる。
- 揚げ始めは必要以上に触らず、皮が固まるのを待つ。
具材から水分が出やすい場合は、炒め方や冷まし方を見直すことも役立ちます。
ほかの料理で水っぽく仕上がる原因や改善方法を知りたい方は、きのこが水っぽくなる原因と炒め方のコツも参考にしてください。
巻き方と揚げ方を少し見直すだけでも、春巻きの皮を破れにくくし、パリッとした仕上がりを目指しやすくなります。

